浜松市歯科医師会の調査データより
● 浜松市民のお口の中調査結果(その1)
浜松市歯科医師会ではH9年11月に浜松市内の会員歯科診療所150カ所を受診した45歳から55歳の患者さんを対象として口腔内健診及びアンケート調査を行ないました。アンケートの回収は370人から得られましたが、その内訳は男性186人、女性182人でほぼ半々でした。
1. 何本の歯が残っているのでしょうか。
男女間での差はみられませんでした。この年代では、80%以上の人に20本以上の歯牙が残っていることがわかりました。しかし80歳の平均が4本だといわれています。60代、70代で多くの歯が失われてしまうのです。何とかしなくてはいけません。
現在歯数
10本以下
11本〜19本
20本以上
不明
2. 歯周病にかかっている人はこんなに多い。
歯周病の兆候が認められない人は、13.5%でした。つまり9割近くの人が程度の差はあれ歯周病にかかっているのです。自覚症状があまりないので気づかない人も多いのではないでしょうか。また気づいても痛みが少ないため治療が遅れてしまうようです。しかしこの時期の歯周病の放置が歯を失う最大の原因なのです。この年代の男女間では、男性の方が重症の人の割合が多いようです。
歯周疾患
ほとんどその兆候は認められない
歯肉炎もしくは軽度の歯周病
中程度の歯周病
重度の歯周病
3. プラークコントロールはやはり問題あり。
清掃状態については、良好なのは全体で20%程度でした。ほとんどの方は歯磨きをされているにもかかわらず、歯垢は残っているのです。正しいブラッシングの方法を身につける必要がありそうです。また男姓のほうが良好な者が少なく、磨き残しが多いという結果が出ました。
清掃状態
良好
多少の磨き残しがある
かなりの磨き残しがある
ほとんど磨けていない
不明
4. 歯の治療状態
ブリッジまたは多数の歯冠補綴による修復の割合が最も多く36.8%、天然歯または少数の歯冠補綴による修復の割合が27.0%でした。修復済(1〜3)未修復(4〜6)で分けると、修復済が76.0%、未修復が23.5%となりました。男女差は認められませんでした。それではこれらの数字の意味するところを考えてみましょう。未修復すなわち治療が必要な歯はもちろん早期に治療を行なわなくてはなりませんが、今後60代、70代、80代と歯を抜かずにおくにはこの時期にあまり治療した歯が多いのは困るのです。やはり削った歯はかぶせてあっても痛みやすいということです。つまり子供時代にむし歯を作らないことが一生歯を使うための第一条件といえます。
歯牙の状態
天然歯または少数の歯冠補綴によって修復されている。
ブリッジまたは多数の歯冠補綴によって修復されている。
有床義歯による補綴がなされている。
未処置の部位があるが、少数の歯冠補綴による修復が可能である。
未処置の部位があるが、ブリッジまたは多数の歯冠補綴による修復が可能である。
未処置の部位があり、有床義歯による修復が必要である。
不明
5. 喫煙者の割合を調べてみました。
「吸う」人が38.4%、「吸わない」人が61.1%という結果が出ました。男女間では、「吸う」人が男性で62.2%、女性で13.3%でした。この年代での男性の喫煙者が多いことがわかります。
喫煙しますか?
吸う
吸わない
不明
6.喫煙年数・本数は
喫煙の平均年数は23.6年、平均本数が22.8本という結果でした。男女間では平均年数・平均本数とも男性の方が高い数字を示しました。
喫煙年数・本数
平均年数
平均本数
7. 喫煙が歯周病に影響すると思いますか?
「思う」と答えた人が47.6%と半数近くいました。また「不明」と答えた人が22.7%でした。喫煙には免疫力を低下させるという報告があります。そして喫煙の年数や本数と歯周病との間には関連性があると指摘されています。今後歯周病の予防を進めていく上で禁煙教育は重要な意味を持つものと思われます。もっともっと多くの人に喫煙の害を知っていただきたいものです。
喫煙が歯周病に影響すると思いますか?
思う
思わない
不明